いい材料だけじゃ、「あったかい」家はできなかった話① ~気密測定がもたらす住み心地~

いい材料だけじゃ、「あったかい」家はできなかった話① ~気密測定がもたらす住み心地~

寒い日は、「あったかい」服が欲しくなる。
でも、暖かそうな服が、いつでも暖かいとは限りません。

冬の日に着るウール100%の厚手のセーター。
着てみると暖かそうですが、風が吹くとどうでしょう?
暖かいはずなのに、すきま風が身体をスーッと通り抜ける。

一方、風を完全に遮ってくれるウィンドブレーカー。
でも、それがペラペラだったら、身体に冷えがじわじわ伝わってきます。

そう。
“材料のよさ” と “作り方” 。
この2つが揃って、はじめて「あったかい」服になるわけです。

これ、家づくりでも、まったく同じなのです。

家づくりでの”材料のよさ”とは

家を建てようとすると、UA値という数値をよく目にします。

 

家全体から熱がどれくらい逃げやすいか、つまり断熱性能を表す数値です。

 

この数値が小さいほど断熱性能のいい家で、外がどんなに寒くても、家の中はあまり寒さの影響を受けずに済みます。

 

実はこのUA値は、材料の性能だけで計算される数値です。

 

つまり、家にどんな材料を使うかで左右されるもの。

 

さらに言うと、家を建てる前に、机上でその性能を計算することができるものということです。

いい材料だけでは、なぜダメなのか?

ここで、ステーキの話をちょっと。

 

A5ランクの霜降り和牛のお肉を、ステーキにするとします。

 

同じお肉を使っても、一流のシェフが調理するステーキと、素人が調理するステーキでは、焼き上がりのお肉の柔らかさやジューシ―さ、味などが全く異なってきます。

 

美味しく食べるにはお肉の下ごしらえや火加減など、調理する人の技術がものすごく大切です。

 

どうやって調理すれば美味しく食べられるかを知らないと、味付けが濃くなってしまったり、火を入れすぎてお肉が硬くなってしまったり・・・

 

最高の材料を使っても、腕がよくなければ本当に美味しいステーキは焼けないということです。

 

家も全く一緒で、いい断熱材、いい窓を使えば、それだけで暖かい家ができると思いがち。

 

でも、実際は「どうやって建てるか」も、とても大切なことなのです。

すきまの数値が教えてくれること

どうやって建てるかという「作り方の上手さ」を表すのが、C値という数値です。

 

これは、家の中にどれくらい隙間があるかを数値にしたもので、気密性能と呼びます。

 

C値が小さいほど隙間が少なく、家の中の暖かさが外へ逃げてしまったり、外から寒さが入り込んでくるということが無くなります。

 

一方で、いい材料を使っていても、きっちり作らないとC値の大きい家、つまり隙間がいっぱいの家になってしまいます。

 

「いい材料を使っているはずのに、なんだか寒いな…」

 

その原因は、だいたい隙間にあるのです。

 

また、C値はUA値とは違い、家を建てた実際の現場で、専用の機器で測定しないと分からない、職人さんの施工の腕が試される数値とも言えるでしょう。

本当に「あったかい」家の条件は両方よし

冒頭の服の話に戻ります。

 

UA値は小さいけれどもC値が大きい家は、「ウール100%の厚手のセーター」を着ているようなもの。

材料は素晴らしいのに、風が吹くとセーターの目地から、冷たい風が身体を通って寒いですよね。

 

反対に、C値は小さいけれどもUA値が大きい家は、「ペラペラのウィンドブレーカー」を着ているようなもの。

風はシャットダウンできるけれど、気温自体が低ければ身体に冷えがじわっと伝わってきます。

 

これらを家の性能として考えてみると、どちらの家も冷暖房効率が悪く、無駄にエネルギーを消費して光熱費が高くなってしまいます。

 

さらに、UA値は小さいけれどもC値が大きい家については換気がうまく機能せず、結露やカビが発生し、将来的に家の耐久性を下げてしまう可能性まであります。

 

ふかふかで保温性が高く、外からの冷たい風も防いでくれるダウンジャケットのように、材料も作り方も、どちらもいい。

そのような家づくりが、暖かくてずっと住み心地の良い家の必須条件と言えるでしょう。

数値と一緒に届けたいこと

マスターピースでは、全ての建築現場でC値の測定、つまり全棟気密測定を行なっています。

 

それも、吹き付け断熱を行った後、かつ石膏ボードや壁紙で覆われる前の、いわば建築途中に行ないます。

なぜそのタイミングで実施するのか?

 

それは、住んでからは見えなくなってしまう部分の気密性能も大切に考えているからです。

 

そして、その性能を数値という目に見える形にして、証明書としてお渡しすることも大切にしています。

 

性能がいい「あったかい」家を、数値という証拠と一緒にお渡ししたい。

 

「隙間がありません」「あったかい家ですよ」と、口だけじゃなく、数値が言ってくれる間違いのない家にしたい。

 

家って、何十年も住むものですから。

まとめ

本当に住み心地の良い家を作るには、いい材料だけでは足りません。

 

職人さんの腕、住宅会社のこだわり、目に見えない細かい部分が、住み心地を大きく左右します。

 

皆さんはどんな家に住みたいですか?

 

暖かくて住み心地の良い家なら、UA値とC値、断熱性能と気密性能の両方を家づくりのポイントとして、どうぞ覚えておいてください。

 

「あったかい」家を建てたい!と思い始めたら、その際はぜひマスターピースを思い出してくださいね。

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